【書評No.2】縦横無尽に未来を描く人生100年時代の転身術 ライフピボット
こんにちは。ザッキー(@zackey_poikatsu)です
今回は、黒田悠介氏著書の『縦横無尽に未来を描く人生100年時代の転身術 ライフピボット』を読んだのでこちらをご紹介します
縦横無尽に未来を描く人生100年時代の転身術 ライフピボット
本書を読んでみて真っ先に思ったのは、「就職活動・転職活動、独立・起業などキャリアの悩みを持っている人全員に読んでもらいたい!」でした
- 今後のキャリアの見通しがたたない
- 自分の将来が見えない
- いつまでフリーランス、会社員を続けられるかわからない
多くの方に当てはまる悩みではないでしょうか。僕自身も、勤めているIT企業を辞めて転職するか迷っている時期にこの本を購入しました
今の仕事と給与にはそこそこ満足しているが、本当に今の仕事を30年以上続けていきたいか、という少し贅沢な悩みでした
本書で著者は以下のように書いています
現在はVUCA(ブーカ)の時代と言われるように、わたしたちはキャリアプランのような長期的な計画を描ける状況にはありません
※VUCA:Volatility(変動性)、Uncertainty(不透明性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの頭文字を取った言葉
本書を読むことで自分のキャリアを棚卸しをし、過去の経験やこれまでに得たスキルを再確認し、自己理解を深めることができました
また本書に出てくるハニカムマップを使うことで、これまでの蓄積を軸に次のキャリアの可能性が見えてきました
そしてキャリア転換のアクションを起こすため、まずは転職エージェントに登録をし、転職面談をしました
本業以外でも、Twitterで発信を続けることの意味を再確認し、より人とのつながりを意識して発信活動を行うようになりました
著者のプロフィール
著者の黒田悠介氏は2008年に東京大学文学部を卒業後、サラリーマン、起業を経て2015年にフリーランスとして独立します
独立後は、企業経営者などと議論を通じた支援を行う、ディスカッションパートナーとして100社ほど支援します
その後もフリーランスのコミュニティの「Freelance Now」や、「議論メシ」というコミュニティを立ち上げています
本書の概要
ライフピボット
本書のタイトルでもある「ライフピボット」について、このように記載されています
経験の蓄積と偶然によってキャリアの転換を実現させることを本書では「ライフピボット」と呼びます。
ピボットは、バスケットボールのボールを持って片足を軸に、もう片方の足で体を動かす動作をイメージしてください
これまでのキャリアや自分の価値観を軸に、次のキャリアの可能性を切り拓いていくのです
ライフピボット(キャリアの転換)に必要な経験の蓄積について、自分の過去を振り返っていきます
三つの蓄積
著者は蓄積には以下のの三つの蓄積があると言います
【備忘録】#ライフピボット
— ザッキー@ポイントせどり x 投資 x ブログ (@zackey_poikatsu) 2021年5月27日
👉経験の蓄積と偶然によるキャリアの転換
【3つの蓄積】
✅スキルセット
✅人的ネットワーク
✅経験による自己理解
蓄積と転換はループする🔁
1番目は業務遂行能力、コミュニケーション能力、概念化能力を指します
2番目には信用と人からの信頼です
3番目は自分の嗜好性と価値観を理解することです
ここでは言い換えると、自分の能力評価、周りからの評価、自分の価値観といった3つの観点に分類しています。次のキャリアを探るためのステップとして過去を振り返るパートです
しかし、三つの蓄積について自信をもって言えない人もいるのではないでしょうか?
振り返るとぼくは2つ目の人的ネットワークが弱い傾向がありました
蓄積のための六つのアクション
現在、三つの蓄積が貯まっていないから次のキャリアを諦める必要はありません
本書では、三つの蓄積を貯めるアクションについても紹介しています
- マッチングサービスを利用する
- 発信し続ける
- イベントに登壇する/主催する
- コミュニティに参加する/主宰する
- ギグワークをする
- ギブワークをする
1は男女の出会い系サイトのことではなく、ビジネス系マッチングサービスを指します。異業種の人と繋がるなど、職場など身近な環境以外の「人的ネットワーク」を広げることを目的としています
2はTwitterなどのSNSなどでの発信のことです。発信を続けることで、「信用または信頼」してくれる人を増やすことが目的です
3は自らイベントに登壇し、自分の考えや価値観を発表することです。プレゼンテーションの「スキルセット」を伸ばしたり、「人的ネットワーク」を広げることを目的としています
4は会社、家庭以外の第3の場に参加してみることです。コミュニティでの人的ネットワークを広げたり、コミュニティ内で「スキルセット」を試してみたり、自分の「価値観」などを再確認ことが目的です
5はスキマ時間を有効活用してオンラインで単発の仕事を受けることを指します。ギグワークを通じて、「スキルセット」を磨いたり、「自己理解」を深めることができます
6は無償で働き、相手にギブする仕事のことです。お金をもらわない代わりに、経験を得ることで「スキルセット」を磨くことができます。また自分のことを知ってもらうことで「人的ネットワーク」も広がっていきます
上記すべてを一度に取り組むのは大変だと思います
まずは自分が足りていないと思う蓄積に対して、六つのアクションの中で出来ることから始めていくのが良いのではないかと思います
まとめ
ライフピボットとは三つの蓄積と偶然によっておこるキャリアの転換のことです。多くの蓄積を貯めることで、キャリアの可能性はより広がっていきます
今のキャリアについて悩んでいる人や不安な人は、本書に書かれているこの三つの蓄積を再確認してみるのはいかがでしょうか?
僕自身も実際に書いてまとめることで、転職で作成する職務履歴書でアピールしたい部分が整理され、ストーリーを描きやすくなりました
また、今まで僕は誰とも関わらず一人でコツコツ副業をするタイプでした。しかし、SNSで人に「発信する」ことで家庭と職場以外で社会との繋がりを持つことが出来るようになりました
本書は非常に価値のある本だと思いましたので、当記事にて紹介させていただきました!